東京・三軒茶屋の人気店が、開発著しい下北沢でも盛況!
大衆文化の発信地として「若者の街」というイメージを持つ東京・下北沢。2004年小田急線の地下化工事開始から長きにわたり大規模工事が行われていたが、連続立体交差事業および複々線化事業が2019年3月に完了。そして駅周辺の都市開発が次々と進んだ今再び注目を浴び、感度の高い若者や中高年層、そして遠方からの観光客やインバウンドも加わって、老若男女が行き交うおしゃれなエリアとして活況を呈している。
その中心的な新商業施設の一つである「ミカン下北」の1階路面入り口に2022年3月にオープンしたのが、”ジャパンクラフト”を掲げる和食居酒屋「下北六角」だ。開店から数カ月後には、16坪で最高月商1,100万円を叩き出し、その後もコンスタントに月商1,000万円を売り上げている。
東京都世田谷区北沢2-11-15 ミカン下北 A街区 2F
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目次
・東京・三軒茶屋の人気店が、開発著しい下北沢でも盛況!
・【POINT1】駅改札口正面の絶好のロケーション
・【POINT2】上質な「和」を追求。内装・外装、照明や器へのこだわり
・【POINT3】ハイクオリティーな和食と焼酎の提案
経営しているのは、下北沢の南に位置する三軒茶屋に4店舗を有する株式会社2TAPS。服飾専門学校で出会った河内亮氏と小柴直哉氏が、アパレルから飲食に転身し、30代前半で起業したユニークな存在だ。2014年12月オープンの「三茶呑場マルコ」を皮切りに、「New MARCO(ニューマルコ)」「COMARU(コマル)」「食堂かど。」をドミナントで出店。いずれも地元住民の支持を得て人気店に成長し、地域からも飲食業界からも注目を集めてきた。
その2TAPSに「ミカン下北」サイドから、「和をテーマにした店を」という出店オファーが来た。そこで、焼酎にフォーカスした「ジャパンクラフト」を打ち出すことに決め、内装・外装はもちろん、テーブルや照明、器にもこだわり、スタイリッシュで上質な和の空間を作り出したのが「下北六角」なのだ。
差別化の一つは焼酎を前面に出したこと。常時10〜13種類をそろえるとともに、さまざまな焼酎カクテルを開発して、焼酎の楽しみ方を広げている。料理のキーワードの一つも「焼酎との相性」。「和食をベースにしながら、ひねりを加えたオリジナリティーのある味わいを追求しています」とスタッフの渡邊雅幸氏は語る。
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【POINT1】駅改札口正面の絶好のロケーション
実は2TAPSの2014年創業時、下北沢も出店候補地の一つだった。だが、住宅街の三軒茶屋と比べると下北沢は訪れる若者が中心で客単価が上がりにくいであろう、と考えて回避。実際には三軒茶屋の店に下北沢界隈に居住している人々が多く常連として訪れているため、下北沢でも地域住民を常連として見込めると感じたことと、駅前の新商業施設からオファーをいただいたことが重なり、出店を決めたという。
狙い通り、「スタッフを名前で呼んでくれるほど何度もリピートしてくださるのは、周辺の住宅に長くお住いの方々。やや年齢層も高めです」と渡邊氏。下北沢でも地元の人々の間に着実に店のファンを広げている。同時に、駅改札口の正面という絶好のロケーションと、「ミカン下北」という施設の話題性もあり、駅利用のビジネス層や若年層、観光客やインバウンドなども獲得。売上に貢献している。
【POINT2】上質な「和」を追求。内装・外装、照明や器へのこだわり
幅広い層に愛される「下北六角」の魅力の一つが、店の至るところに上質の「和」が息づくところ。外観は木製の格子の引き戸に白地ののれんが映え、昭和の香りが漂う。のれんをくぐれば、磁器照明作家・飛松弘隆氏によるランプシェードがやわらかな光で出迎え、日本の職人の手によるテーブルにも温かみが宿る。飛松氏も内装業者も、もともとは2TAPSの三軒茶屋の店に訪れた客であったという。店を介して縁(円)を広げることも2TAPSの目標の一つだ。
さらにテラスにも木製の大きなテーブルと椅子を設置。陽と風、緑を感じながら食事を楽しむことができ、気候のいい季節にはテラス席から予約が埋まることもある。
「器は1点ものも多いです。オーナーが気に入って手に入れてきたもののほかに、僕らスタッフが選んで購入したものもあります」と渡邊氏。盛り付けに使う器をその都度スタッフが選ぶことも多く、センスが問われる場面も少なくないという。
【POINT3】ハイクオリティーな和食と焼酎の提案
平均の客単価は、ランチタイム(11:30〜14:30)が1,500円、ディナータイム(17:00〜23:00)が4,500円。「ランチはオープン以来、常に満席でウエイティングもしばしば。ディナーは平日でも午後7時には満席になり、土・日曜日は午後5時にほぼ満席になります」と渡邊氏。ランチは近隣で働くビジネス層のほか、周囲に住むやや年配のご夫婦が目立つ。ディナーでは地元の常連客のほかカップルやプライベートな少人数の集まり、そして最近ではインバウンドも増えている。
ランチの一番人気は数量限定六角名物「銀鮭イクラ定食」(1,500円)。通常の2倍はあるサケの切り身とたっぷりのイクラが人気だ。他にも「林SPFのおろしハンバーク」「ミックスフライ」とボリュームのあるメニューが並ぶ。
ドリンクは、三軒茶屋の店で手掛けてきた自然派ワインや日本酒ではなく、「下北六角」では新たな”焼酎体験”を発信している。米焼酎、黒糖焼酎、麦焼酎、芋焼酎からそれぞれ3〜4点をセレクトし、その全てに「ロック」「水」「ソーダ」など店が推奨する飲み方を提案。さらに「黒糖モヒート」「オレンジバジルサワー」などの「焼酎カクテル」をラインナップに加え、焼酎好きはもちろん、焼酎になじみの薄い客にも喜ばれている。
ディナーは鹿児島産地鶏「大摩桜(だいまおう)鶏」やその日に入荷した「本日ノ魚」をはじめ、旬の素材にこだわった一品料理が中心。「焼酎あて珍味三種盛り(蟹味噌・味噌漬けクリームチーズ・イカの塩辛)」(1,200円)など焼酎を意識した料理や、「カラスミ大根」(780円)のような、日本料理にひねりを加えた創作性の高さも売りの一つになっている。〆には名物の石焼「六角の鶏飯~鶏白湯出汁~」(1,400円)、「牛しぐれガーリックライス」(1,500円)などを用意して、最後までおいしく食べられるように組み立てている。
「今後とも地域密着で、広がる縁(円)を大事に、地元に愛される店を追求します」と渡邊氏。2TAPSとしては、10月に東京・虎ノ門ステーションタワーへの出店が決まるなど上昇気流に乗っており、ますます目が離せなくなりそうだ。
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