ワイナリー直営の新潟「カーブドッチとやの」はウエディングに注力して月商840万円!

新潟にあるフランス料理店「カーブドッチとやの」。新潟を代表するワイナリー「カードブッチ」の直営レストランとして記念日や宴会のほか、ウエディングでも集客。ワイナリーの認知度向上とともに集客力も向上し、最高月商840万円を達成した。

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団体客を収容できるおしゃれな空間を生かして貸切利用を獲得!

JR新潟駅から車で約10分、自然豊かな鳥屋野潟(とやのがた)近くにあるインテリアショップの一角に、2005年オープンした「カーブドッチとやの」。新潟を代表するワイナリーであり、オーベルジュやウエディング事業も展開する株式会社カーブドッチの直営レストランとして、自社ワイナリー直送のワインと自家製酵母のパン、フレンチベースの料理を提供する。記念日や宴会などで使われるほか、貸切での歓送迎会やウエディングパーティーなど団体予約を多数獲得する繁盛店だ。

カーブドッチとやの
新潟県新潟市中央区女池南3-5-10
https://r.gnavi.co.jp/pahc4sp90000/
JR新潟駅から車で約10分の距離にあるインテリアショップ「S.H.S」の一角に、ワイナリー直営のレストランとして2005年にオープン。本格フレンチと自家製酵母のパン、自社ワインを売りに、記念日や宴会、ウエディングなどで集客。カフェ「French Toast Bakery」を併設している。

目次
新潟を代表するワイナリーの直営レストランとしてオープン
【POINT1】ウエディングや大人数のパーティーに使える空間
【POINT2】自社醸造のワインが来店のきっかけに
【POINT3】ワインに合うフレンチベースのメニューに路線変更

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新潟を代表するワイナリーの直営レストランとしてオープン

母体であるワイナリーは店から車で約35分の角田浜(かくだはま)に位置。敷地内にはレストラン、カフェ、温泉、宿泊施設などが集まり、一大ワイナリーリゾートとして県内外から集客している。角田浜以外には現在、新潟市内2店舗、東京都内2店舗の飲食店を運営しており、「カーブドッチとやの」はその1号店となる。

「以前から取引のあったインテリアショップのオーナーから打診があったのが出店のきっかけです。ちょうど酒類販売業免許が自由化されたタイミングということもあり、ワイナリーとして市内での知名度を上げる狙いから、ワインとパンも販売するレストランとして開店に至りました」と代表取締役社長の今井卓氏は振り返る。営業時間は11時~15時30分で、土・日曜日、祝日のみ17時~21時のディナー営業を行っている。

【POINT1】ウエディングや大人数のパーティーに使える空間

高天井で窓が大きく、開放感あふれる店内。自然豊かな鳥屋野潟のほとりに位置し、窓一面に緑が広がる。全70席で4人掛けのテーブル席が並ぶが、テーブルごとの間隔に余裕があるためゆっくり過ごすことができる

客単価はランチ2,600円、ディナー3,000円で、平日はママ友らのランチ会、週末昼はファミリー、夜はデート利用など、それぞれ異なる客層をつかんでいる。ここに売上をプラスしているのが、ウエディングをはじめとした貸切利用だ。「オープン当初から団体客を念頭に置いていた」(今井氏)という店内は、高い天井と大きな窓で開放感があり、余計な柱が無いためパーティー会場に最適。ソファチェアを配した中二階がある独特な構造も、特別感を与える要因の一つとなっている。

店内が見渡せる中二階スペースにも座席があり、特別感があると好評。1階とは椅子を変え、よりゆったりとしたソファチェアを配置している

近隣に結婚式場があり、以前は二次会での利用が多かったというが、コロナ禍以降は二次会需要が低下。「それならウエディング自体をここで行ってはと思い、レストランウエディングの提案を始めました」と、前任の店長・美濃 弘樹 氏は転機を語る。当時からぐるなびでのWeb販促に力を入れていたことから、店舗ページで貸切プランの項目を作り、ウエディング利用を促すとともに具体的な予算感を提示。そして実際のウエディングの様子をInstagramで発信すると、問い合わせが多数入るようになり、2023年は5件の成約を獲得した。5件とも30~40人規模で、内容はコースとフリードリンクで客単価9,000円。会場利用料などは設定しなかったが、「ウエディングを強化したことで売上アップにつながりました」と美濃氏は話す。

ウエディング以外にも貸切プランは1人5,000円と8,000円の2種類があり、20~70人での利用が可能。設備はプロジェクターやマイク、音響機器、ピアノがあり、企業の歓送迎会や打ち上げのほか、音楽教室の発表会など幅広いシーンで使われている。ワインなどの物販コーナーとベーカリーカフェを併設しており、こちらを開放して70人以上の団体を受け入れることもあるという。

  • 物販スペースを併設し、調味料やワインに合うおつまみ、お菓子、角田浜のベーカリーから毎朝届く自家製酵母のパンなどが並ぶ
  • 自社ワインも販売しており、ワイナリーのサテライトショップのような役割も果たしている
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【POINT2】自社醸造のワインが来店のきっかけに

ワインはスパークリング2種、赤・白を各3種用意し、グラスでもボトルでも注文できる。写真は「2022 アルバリーニョ ルノー」(左/グラス980円、ボトル5,880円)、「2022 ファンピー ロゼ泡」(右/グラス720円、ボトル4,290円)。アルバリーニョは山形県産ぶどうを使い、寒い地域らしいキリッとした風味で特に魚料理に合う。ファンピーはデラウェアなどの生食用ぶどうを使用していて、特有の爽やかで甘い香りが乾杯の一杯にもぴったり

また、当初はワイナリーの認知度を上げるための出店だったが、ここ数年でワイナリーが全国的に知られるようになったことで、カーブドッチのワインを目的に来店する人が増加した。そこでワインメニューをスパークリング1種、赤白各2種からそれぞれ1種ずつ増やすことに。食用ぶどうを使った飲みやすいファンピーシリーズや、すっきりとした味わいのアルバリーニョのワインなど、食事に合わせやすい銘柄を中心にラインナップしている。

アルコールは自社醸造のワイン8種、ビール2種をラインナップ。車での来店も多いため、ノンアルコールワインやジュース類などソフトドリンクも充実させている
ワインの注文ハードルを下げる狙いから、500円というお得な価格でランチドリンクを提供。各種ワインとビールのほか、ワイン醸造用ぶどうのジュースも用意し、お酒を飲まない人も一緒に乾杯ができるようにしたところ、ドリンクの注文率がアップ

また、ワインに詳しくなくても気軽に注文できるよう、2年前からワンコイン(500円)のランチワインを用意。赤・白・スパークリング各1種とビールに加え、ワイン醸造用ぶどうで造ったノンアルコールのぶどうジュースも赤と白をそろえ、お酒を飲まない来店客からも好評を得ている。「お酒を飲める方も飲めない方も一緒に乾杯していただけるようにという思いでノンアルも用意しました。結果的にドリンクの注文率もアップしています」(美濃氏)。

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【POINT3】ワインに合うフレンチ系のメニューに路線変更

人気の「ランチセット」(3,080円)は、季節ごとに内容が変わる。今夏は、とうもろこしの冷製ポタージュ、自家製酵母パン、炙り鰹とアボカド パクチーのサラダ仕立て、ローズマリー香るパンナコッタ マンゴーとパインのソース、コーヒーまたは紅茶がセットになっている。一部食材はワイナリーのある角田浜のレストランと共通で仕入れ、野菜は近隣の農園のものを使用している

ワインが集客のフックになったことから、2年前にメニューを一新。これまでは食べ応えのあるイタリアンがベースだったが、ワインに合うフレンチ寄りに料理を変え、売りであるワインを全面に押し出すようになった。「場所柄お車での来店が多く、これまではワイナリー直営のレストランでありながらワインの注文率が低いという課題があったのですが、流れが変わりました」と、美濃氏は変化を実感している。

  • セットのメイン「鮮魚のポワレ 夏野菜のバリグール」。アーティチョークとズッキーニ、パプリカなどの夏野菜を白ワインで煮込み、パリッと焼き上げた白身魚とともにサフランのソースで味わう一品。白ワインとよく合う
  • 自家製酵母パンは角田浜のベーカリーで焼き上げたもので、約4種類から提供。無料でお代わりできるので全種類食べることもできる

ランチは4,000円の特別コースと1,100円のお子様プレート、2,420~3,080円のセットを用意。季節ごとに内容が変わり、メインをパスタ2種と豚料理、魚料理から選べ、スープや前菜、デザート、食後のコーヒー・紅茶まで付く。ディナーは上記以外に5,500円のフルコースもあり、いずれも角田浜の自社ベーカリーから直送される自家製酵母のパンが食べ放題となる。「会話も楽しみながら、ゆっくりと食事される方が多いです」と現店長の鈴木 将裕 氏。

ランチコース4,000円、セットはパスタ2種、肉料理、魚料理の4種類あり、メイン料理によって価格が変わる(2,420~3,080円)。セットのコーヒー、紅茶は220円でおかわりもでき、ゆっくり会話を楽しめることからママ友会での利用も多い

そのほか、サービスに関しては「断らない」ことをモットーに顧客の要望に応えている。例えばコロナ禍においては「食事なしで会場だけ使いたい」という声に応え、自社製品の焼き菓子やソーセージなどを引き出物として付けた貸切プランを用意した。柔軟に対応することでファンをつくり、口コミでも貸切の利用客を増やしている。

販促面では、SNSとぐるなびの連携に注力しており、Instagramの投稿には「カーブドッチとやの ぐるなびで検索」という文言を必ず入れて、ネット予約に誘導している。ランチ、ディナーともに来店客の半数が予約客で、貸切利用も週1件のペースで獲得している。特に12月は忘年会やクリスマスディナーの需要が高まり、2023年12月には月商840万円を達成。今後も居心地のいい空間と満足度の高い料理を維持しながら、「角田浜とはまた違ったワインの楽しみ方を提供して、よりワインで認知されるようなお店を目指したい」(鈴木氏)と考えている。

店長 鈴木 将裕 氏(右)、前任の店長 美濃 弘樹 氏(左)

美濃氏は2007年に入社し、角田浜のレストランを経て今年3月まで「カーブドッチとやの」の店長として現場を統括。現在はマネージャーとして携わる。鈴木氏は2024年4月より店長に。ソムリエの資格を持ち、ワイン強化に意欲を燃やす。

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