テンションがあがる串焼
【福岡・春吉】博多 松介 春吉店
「ワインと串焼」をコンセプトに、他店にはない串焼のオリジナリティと、そのおいしさで多くのファンをつかむ「博多松介 春吉店」。客層のメインは40代以降のビジネス層で、接待の利用が多く、9割近くをリピーターが占める。
店はもちろん、接待する人が初来店のゲストにすすめるのが、「松介創作串焼セット」(6本2680円)や、様々な鶏の部位がそろう「新鮮鶏串焼セット」(6本1280円)。特に、「創作串焼セット」は、数種のミンチを練った名物の塩つくね「松介特製ねり」をはじめ、ブルーチーズをのせた骨付きラムや、バルサミコソースで食べるフォアグラ、焼きチーズなど、その創作性と珍しさで支持が高く、ワインとの相性も抜群だ。
また単品では、「博多とろ玉」(250円)が人気。半熟卵を豚バラで巻き、特製のたれをつけて焼く一品で、食べるときに中の黄身が流れ出るように仕上げる火加減に、熟練の技を要する。
いずれの串焼も、食材との組み合わせや部位、提供するタイミングなどにより火加減の微妙な調整や判断が必要。同店では、トレーニングを積んだ2名の焼き師が日々真剣勝負している。「毎月1回、『松介』全4店舗の料理人が集まり、鶏のさばき方や部位ごとの焼き方などを学ぶ勉強会を開催。切磋琢磨しています」と、店長の松園裕樹氏は話す。
串焼のほか、「本日のおすすめ」として鮮魚の刺身やつまみメニューも用意。接待客や観光客を意識して、明太子や五島うどんなど九州産の食材を使った料理も豊富にそろえる。次なる狙いは「『特製ねり』を超える看板メニューの開発」(松園氏)と、探求に余念がない。
松園裕樹氏姉妹店を経て、2013年より春吉店の店長に。皆が元気になる仕事をすることがモットー。
福岡県福岡市中央区春吉3-22-23 AMANO ビル1F
http://r.gnavi.co.jp/f457410/福岡の歓楽街・中洲に隣接する春吉エリアの路地裏に2007年オープン。シックで落ち着いた雰囲気の店内は、掘りごたつ式の半個室が並ぶ奥に、広いカウンターを備える。