気温や湿度がぐんぐん上がってくる初夏以降は、炭酸が入った爽快なドリンクが特に飲みたくなる季節。ハイボールやビールだけでなく、近年のレモンサワーブームによって、お酒のベースや割り材、トッピング類のバリエーション豊富なサワーが注目を集めている。個性が際立つサワーを用意して夏を迎えよう!
ジェラートをツンツンして溶かす、スムージー仕立てのサワー!
【鹿児島・鹿児島中央】ハイパーチキン野郎
ツンデレサワー/626円
ジェラートをひと口食べてから、思い思いに溶かして飲むよう提案。レモン風味のサワーを使用する
JR鹿児島中央駅前からほど近い「ハイパーチキン野郎」の看板サワーは、ジェラートを豪快に乗せた「ツンデレサワー」だ。運営する株式会社ネバーランドの代表取締役社長・加世堂洋平氏は「2010年、1号店の『特攻チキン野郎』オープン時に開発しました。当初は生のイチゴを使ったカクテル風サワーを提供していましたが、イチゴは傷みやすいため、自家製シャーベットを作ってスムージーのように飲むスタイルに改良しました」と振り返る。しかし、1号店の倍の席数を有する「ハイパーチキン野郎」では、シャーベット作りが追いつかず、対応を迫られていたところ、鹿児島市内の有名ジェラート店から素材提供の提案があり、オペレーションが改善。現在は、そのジェラート店の閉店に伴い、味重視で選んだ専門業者から仕入れている。
印象的な商品名は、「ジェラートを“ツンツン”して濃い目のサワーを飲むと“デレッ”となる。そこからイメージして付けました」と、加世堂氏。ボトルキープ文化が根付く鹿児島では、お得に飲める飲み放題メニューが重視されると考え、原価は高いが飲み放題にも組み込む。「ツンデレサワー」目当ての女性も多く、好評だ。味のバリエーションはフランボワーズ、マンゴー、ゆずのほか、今夏からは自社農園で採れたレモンも加わる予定。
また、創業120余年の地元の蔵元と共同開発した、完全オリジナルの焼酎「鳴きむし」を使ったサワーも人気。シンプルにソーダで割ったものから、自社農園のミントや橙、レモンを使ったバージョンもあり、「ここでしか飲めない」オリジナルドリンクとして店の売りの一つになっている。
鳴きむしサワー/518円
香りのよい品種のサツマイモ「シロユタカ」を原料とする焼酎「鳴きむし」を使用。自社農園のミントやレモンを入れたものも
鹿児島県鹿児島市中央町2-27
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