本場四川のしびれる辛さと旨さで差別化。忘れられない味に!
【大阪・福島】四川料理と小吃 奏煖~カノン~
辛さでコアなファンを獲得。珍しい食材を使った料理も
2017年7月、JR大阪環状線福島駅から徒歩約3分の場所にオープンした「四川料理と小吃 奏煖~カノン~」。人気の飲食店が多数あるエリアに出店するにあたり、辛さとしびれに特化した、本格的な四川料理で差別化を狙った。「辛い料理を食べるならここ、と言われる店を目指しました」と、店長の中垣一大氏は語る。"旨辛い"メニューは全体の約4割。20~40代を中心に、酒を飲みながら楽しむコアなファンを獲得している。
鶏の唐揚げに山椒と唐辛子を効かせた「辣子鶏(ラーズーチー)」(993円)や「四川麻婆豆腐」(1080円)、「有頭エビの成都式チリソース」(1296円)などが並ぶなかで、一押しメニューは、「牛肉の四川唐辛子煮込み」(1382円)。豆板醤ベースのスープで炊いた野菜やキノコ、牛肉の上に、唐辛子と強いしびれを感じる漢源山椒を刻んで乗せ、さらに、それら香辛料の香りを移した油をかけて仕上げる。「四川の伝統料理で、食べた人の印象に残るよう、より辛さを強調しています」と、料理長の稲見圭史氏はこだわりを語る。
見た目でも伝わる辛さと旨さに、来店客の多くが写真を撮影し、SNSで発信。店の認知度アップにつながっている。また、今年の4月から期間限定で提供する、揚げた蛙肉が入る中華の汁なし鍋「干鍋牛蛙(ガングオニューワー)」(814円)は、豆板醤や山椒などで作る特製干鍋醤(ガングオジャン)で刺激的な辛さをアピール。蛙肉という珍しさも相まって話題になっている。
料理長 稲見 圭史氏(左)30数軒の店で経験を積み、中国全土の料理に精通した稲見氏。店長の中垣氏は親しみやすい接客を心がけている。
大阪府大阪市福島区福島7-7-21 FKビル1F
https://r.gnavi.co.jp/mbja519a0000/店名にある「小吃」とは小皿の一品料理。中国から取り寄せる山椒・唐辛子を使った本格的な四川料理がバルスタイルで楽しめる。クラフトビールもそろえる。