「居酒屋」という業態に、驚異的な品数と価格で新風を巻き起こす
お通しやチャージは一切なし。70品の食べ放題と70種の飲み放題で2時間2,000円(税別)という圧倒的な価格と内容で、SNSで「ヤバい」とうわさになった「おすすめ屋」。ヤバいはマイナスイメージではなく「激安なのにクオリティーが高い」という、満足度の高さを表している。
2017年、上野に1号店を開業。コロナ禍もなんのその、話題性とともに着々と店舗を増やし2024年2月、18店目となる渋谷道玄坂店をオープンした。近隣系列店からのリピーターが40%を占め、初動ひと月で月商はすでに800万円超えし、スタートから好調だという。また、他の店舗も数カ月で黒字化しており、予約でほぼ毎日90%の席が埋まるという盛況ぶりだ。
驚異的な価格帯で利益を確実に上げていく秘けつは「徹底的なマーケティングとわかりやすいオペレーション」と語るのは、株式会社おすすめ屋・マーケティング兼広報担当の黒川睦夫氏。今後”おすすめ屋ビジネス”をパッケージ化して全国へFC展開する構想など、目下急成長中の居酒屋である。
東京都渋谷区道玄坂2-6-15 ユニ道玄坂ビル5F
https://r.gnavi.co.jp/19a2nk150000/
目次
・【POINT1】低価格・大ボリュームの食べ飲み放題で顧客満足度アップ!
・【POINT2】予約からスタッフ人員まで、徹底したマーケティングでコスト管理
・【POINT3】新たな戦略で全国へ。公式アンバサダーを開始
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【POINT1】低価格・大ボリュームの食べ飲み放題で顧客満足度アップ!
居酒屋の新しいビジネスモデルともいえる「おすすめ屋」の最大のポイントは、食べ放題と飲み放題の品数。「フードは『来た人みんなが好きなものを楽しんでもらえるように』をコンセプトにしていて、和洋中と人気の韓国まで、幅広くそろえています」(黒川氏)。70品という圧倒的な品数だが、全店同じメニューにすることで仕入れ量が桁違いになるため、クオリティーを保ちつつ原価を低めに設定できる。もちろん味に対する評価も良く、安心感と満足度が非常に高い。
バイキングではなくオーダー式にこだわるのは、居酒屋スタイルでできたてを食べてほしいのと、廃棄も軽減できるから。出数も細かく本部が管理し、原価が高くなるものは内容を適宜微調整している。ドリンクはサワー、ハイボール、カクテルを中心に70種(生ビール付きは1人あたりプラス300円)と選び放題。ただし、一度の注文で料理は1人2品まで、ドリンクは1杯までのグラス交換制といった決まりを設け、オペレーションを円滑にしている。
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【POINT2】予約からスタッフ人員まで、徹底したマーケティングでコスト管理
低価格を貫ける理由のひとつは、予約でほぼ毎日90%の席が埋まる点。集客の仕方にコツがある。
「予約を専用のコールセンターに集約しています。基本はネット予約で、担当が電話応対もしつつ時間帯を振り分けていきます。人気店や繁忙期は18時30分〜20時スタートの予約はお断りし、17〜18時と19〜20時スタートの2回転を設定。21時からは、2次会利用者想定で10品食べ放題、70種飲み放題1,300円(税別)のコースも用意しています」(黒川氏)。コールセンターを設けることにより、実店舗スタッフの負担を軽減している。
また、特筆すべきは予約を断った数も集計していること。どこから繁忙期に設定するかなどを精査し、効率的な集客を追求している。
2023年からはモバイルオーダーシステムも導入し、来店客がスマートフォンから注文することでホールの業務がさらにシンプルになった。「今はどこも人材不足。人件費も上がる中でどれだけ効率よく営業できるかが課題のひとつです。オーダーを伺う工程が無くなったことで、アルバイト人員が急きょスポットワーカーとなった日でも対応できる内容になりましたし、ホールスタッフにあてる人数も減らすことができました」(黒川氏)。
また、「おすすめ屋」は空中階に出店し、コストを抑えることに成功している。渋谷道玄坂店の物件は37坪あるが、駅から近い好立地にもかかわらず路面店より坪単価が1万円ほど安い。当初から20代を中心とした若者のファンが多く、SNS上で話題に。高評価な投稿が多いため、空中階でも満席にできる。
【POINT3】新たな戦略で全国へ。公式アンバサダーを開始
「SNSで『おすすめ屋』を発信してくださっているファンの方々とぜひつながりたいと思い、発信者を弊社のサイトでもご紹介するなど、相互に発信しあう活動を始めたところです」(黒川氏)。公式アンバサダーを募集し、イベント企画や商品開発へご招待するなど、SNSを活用した新たな展開にも注目だ。
また、展開18店舗のうちで客席数の多い大箱店では、テーブルに「無限卓上レモンサワー」を備え、2,500円(税込)コースを開始している。これも実はドリンクにスタッフが追われないようにする仕組みのひとつで、客側の心をくすぐりつつ人員コスト軽減を叶えている。
そして、新規出店の展望も活発だ。「これまで、コールセンターやあらゆるデータを活用したマネジメント、店舗業務が誰でもできるようになるオペレーションを突き詰めてきました。時間の空白を生まない予約管理や人依存ではない独自の営業スタイルは弊社の利点。全国にこのフォーマットを展開していきたいです」と黒川氏。FC含め、エリアも広く物件を検討中で、2027年までに40店舗を目指していく。
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