“鮮魚店直営”という期待感&インパクトある海鮮丼が呼び水に!
札幌の繁華街に2022年に開業した複合飲食施設「狸KOMICHI」。1~2階の2フロアに北海道の人気飲食店などが20店舗並んでおり、地元住民のほか国内外からの観光客も集客している。その1階に、2022年8月、同施設のオープンと同時に出店。「朝から夜まで魚屋、海鮮丼、魚酒場」がコンセプトで、鮮魚の小売店、海鮮丼の店、居酒屋の3つの顔を併せ持っている。
北海道札幌市中央区南二条西2-5 狸COMICHI 1F
https://laughgroup.jp/shop/shihachi-tanuki-comichi/
https://r.gnavi.co.jp/3mgesvwy0000/
目次
・海から食卓までの一気通貫事業を掲げるラフダイニングが運営
・【POINT1】入り口に鮮魚売り場を配置して“魚屋直営”をアピール
・【POINT2】お得&ビジュアルも〇な海鮮丼が話題に!
・【POINT3】アルコールも充実させて、夜は魚酒場として集客!
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海から食卓までの一気通貫事業を掲げるラフダイニングが運営
約20坪の店内はカウンター8席を含む全42席で、店内にある小売スペースには水揚げされたばかりの鮮魚がずらりと並ぶ。施設同様、客層は地元のビジネスパーソンから国内外の観光客まで幅広く、2024年2月には最高月商2,150万円を売り上げた。
経営母体は、2005年創業の株式会社LAUGH DINNING(ラフダイニング)。札幌市内で飲食店10店舗を展開するほか、水産加工工場と移動販売車も保有し、北海道の海産物の魅力を発信している。さらに、魚介の水揚げ量が減り続けている日本の水産事業を守るために、「海から食卓までを自社で内製化する一気通貫事業」の構築を目指し、飲食店だけでなく養殖・加工・卸の各事業も手がける会社だ。
「シハチ鮮魚店」にもこのコンセプトが反映されており、「シハチという店名は、2048年に海から食用魚が消えるという『2048年問題』から、4(シ)と8(ハチ)を取ってネーミングしました。日本の水産資源を守るという当社の思いが込められています」と語るのは、オープン時から店長を務める高橋龍成氏。1号店「北24条店」は 2019年7月、札幌駅の北にある北24条駅近くの路面・角地にオープン。「狸COMICHI店」は2号店にあたる。
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【POINT1】入り口に鮮魚売り場を配置して“魚屋直営”をアピール
「シハチ鮮魚店」の最大の特徴は、内設する鮮魚店で販売している魚を調理して提供していること。店の入り口に鮮魚売り場を配置することで、“鮮魚店が運営している飲食店”というコンセプトを分かりやすくアピールしている。
魚介の仕入れは、「道内のさまざまな漁港で水揚げされたものを毎朝、市場から仕入れています」と高橋氏。取材した日は、マグロ、サーモン、ズワイガニ、ホタテ、イトヨリダイ、ブリ、ニシンなど約20種がずらり。そのほか、市場の隣にある自社水産加工工場で製造した無添加のサバ、ホッケ、八角などの干物も販売する。「こうした鮮魚を刺身や焼き魚、煮魚などでイートインで提供しています。料理のテイクアウトも可能で、近隣に住む方が夕食の一品として購入されるケースも少なくありません」と高橋氏。店内の看板では、その日の入荷情報を告知して、「魚屋直営」の海鮮と魚加工品を前面に押し出すことで、来店客の期待値を高め、来店・再来店動機を喚起している。
さらに、しょうゆなどの自社開発オリジナル調味料も販売。イートインを利用して、商品を気に入った人が自宅用や贈答品として購入するケースもあるという。
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【POINT2】お得&ビジュアルも〇な海鮮丼が話題に!
人気メニューは、北海道の海の幸が詰まった海鮮丼で、売上の約6割を占めるほど。なかでも「名物!!シハチの10種海鮮丼」(1,848円)は、海鮮丼の中で最も高いオーダー率を誇る。その日に入荷した北海道の魚介を惜しみなく盛り合わせており、ご飯だけ多い丼ではなく、魚を食べる丼にしたいという思いからインパクトのあるビジュアルに仕上げており、この一杯で北海道を満喫できるところが魅力だ。
「メニュー名では10種をうたっていますが、実際は13~15種を盛り付け、期待値を上回り、『お得!』『コスパが高い!』と思っていただけるように工夫しています」と高橋氏。そのほか、2番人気の「旬の日替わり3色丼」(1,408円)など、海鮮丼は全8種を提供。ご飯を並盛(350g)と小盛(280g)から選べるほか、「追い飯」「追いネタ」も可能。好きな魚種を追加して、自分好みの海鮮丼を楽しむことができる。
【POINT3】アルコールも充実させて、夜は魚酒場として集客!
海鮮丼以外にアルコールに合う魚料理も充実させ、呑みのニーズにもしっかり応えている。中でも「魚屋の刺身盛」(2人前2,030円)は注文率の高いメニューで、海鮮丼と同様、メニュー表では5種盛りだが、実際は8種を盛り付ける。ほかにも「釧路仙鳳趾 牡蠣」(生・焼き、1個538円)や北海道産のホタテの稚貝600gを使った「ガンガン焼き」(1,100円)など、北海道の海産物を使ったメニューが並んでいる。
一方、一枚一枚を自社工場で手作りしている自家製干物も自慢。羅臼直送の真ホッケを使った「自家製 無添加 真ホッケ」(1,408円)「自家製 無添加 燻製サバ」(1,188円)のほか、「自家製 無添加八角」(618円)など北海道ならではの魚介も取りそろえ、丁寧に手作りした本来の干物の味わいを提供している。
ドリンクはビール、日本酒、ハイボール、サワー、酎ハイ、ワインなどを満遍なくラインアップ。意識しているのは、「北海道らしさ」(高橋氏)だ。北海道限定「サッポロクラシック生」(649円)をはじめ、「夕張メロンサワー」(528円)、「シハチ鮮魚店」の正面に店を構える青果店のレモンを使った「とどしま青果の生レモンサワー(528円)などがある。
こうした料理やドリンクの情報がSNSなどで拡散され、海鮮丼はテレビや雑誌などさまざまなメディアでも取り上げられた。また、「インフルエンサーが知らないうちに来店して、海鮮丼の写真を投稿してくれた」(高橋氏)こともあり、加速度的に認知が拡大。その結果、海鮮丼を求めて長い行列ができるように。「インバウンドのお客様も増えて、特に中国の春節の時期は連日満席で、最高月商を記録しました」と高橋氏は語る。
来店客の中心は3~4人の少人数グループで、昼間は比較的若い層、夕方以降は少し年齢層が上がり、地元の人々の来店が増えるという。
今後は「地元のお客様にもっと来ていただけるようになりたい」と高橋氏。観光シーズンは混み合うので、地元の方の足が遠のきがち。観光シーズンの狭間に地元客に来てもらうためにも、地域に愛される店を目指していく。
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