3人の若手経営者が躍動。開業1年で月商1,000万円超え
「居酒屋なんちゃん 船橋本店」は、京成船橋駅西出口すぐの路面店という好立地で日中から夜まで長時間を通しで営業している、地元民に愛用される居酒屋だ。
刺身や焼き鳥、煮込み、ポテトサラダなど、これぞ居酒屋というメニューが勢ぞろい。なかでも名物「おでんの食べ放題」(税抜500円)や17時までの入店で「飲み放題」(通常1,650円)が税抜500円になるなど、破格のサービスメニューを武器としている。
手がけているのは2024年5月に設立した株式会社ROF。社長の南保 麟太郎 氏(25)は元個人事業主飲食コンサルタント、副社長の長谷川 涼介 氏(27)はサイバーエージェントなどで広告事業を経験、専務の帆苅 宥哉 氏(27)はバリバリの営業マンだったという。
居酒屋なんちゃん 船橋本店
業態:居酒屋(和食中心)
席数:62席(カウンター席、ソファー席あり)
客単価平均:2,800円
客層:平日は男女問わず幅広い世代。週末昼は女性が多い(ママ会)
アクセス:京成本線・京成船橋駅西口2出口すぐ、JR総武線・船橋駅南口 徒歩2分
営業時間:月~木 14:00~23:00、金 14:00~1:00、土 12:00~1:00、日 12:00~23:00
https://r.gnavi.co.jp/7j35kcwm0000/
繁盛へと導いた、2つのポイント
【POINT1】緻密な原価率計算と、原価を下げるアナログ作戦
【POINT2】トライ&エラーで、ニーズがあるものだけ残していく
▼ぐるなび公式アカウント▼
【LINE】ぐるなび通信デジタル
【X】 ぐるなび - 飲食店様のお役立ち情報
よろしければ、ぜひ友達追加/フォローをお願いします!
駅前の路面店。記憶に残るA看板で新規顧客を獲得
3人のスイッチが入ったのは、2023年10月のこと。限りある資金と時間の中、居抜きの設備を最大限にいかしつつ、1カ月で店内の壁紙を張り替え、入り口の扉枠を黒く塗り、外にはスノコを重ねて芝生を敷いた。否応なしに多くの往来がある駅前、その利点に着目して、店の特長が一目でわかるA看板を並べた。
「店前を毎日歩いていると看板の文字が自然と目に入るみたいで、宣伝効果は大きかったですね。おでん食べ放題500円(税抜)は引きがあり、オープンして3カ月目くらいから一気に客数が増えました」と語るのは副社長の長谷川氏。”一度行ってみよう”と思わせる、記憶に残る文言が新規顧客獲得につながっていく。
【POINT1】緻密な原価率計算と、原価を下げるアナログ作戦
飲食店経営初心者の3人が、この1年でどのように収益を上げていったのか。「最初はとにかく入店してもらうために、すごく安めに設定していました。一方で、ドリンクの仕入れは業者頼り。どう頑張っても限度がありました」と長谷川氏。そこで、自分たちでやれることはやろうとマインドを変えていく。
料理、ドリンクともに一つ一つ緻密に原価を計算。氷の容積を換算して酒の量、割り材など、原価率を高めているのは何か、どうしたら抑えられるかを検討した。また、業者任せにしていたサワーのベースとなる焼酎を、自ら調達。烏龍茶はペットボトルではなくパックで煮出して提供することで、ウーロンハイの原価が当初のほぼ半額の原価になった。「やっていることは結構アナログで。スタッフの手数が増えた分は、時給に還元するようにしています」(長谷川氏)。
ドリンクの原価率は22%、料理を含むと26%前後。一方、求人広告費を抑えることにも成功。アルバイト採用は紹介がほとんどで、求人広告は一切行っていない。1,200円〜の時給設定と店の雰囲気の良さが紹介につながっており、求人コスト0円を実現している。
繁盛店づくりのサポートは「ぐるなび」におまかせください!
▼詳細はこちらから
0円から始める集客アップ。ぐるなび掲載・ネット予約【ぐるなび掲載のご案内】
【POINT2】トライ&エラーで、ニーズがあるものだけ残していく
原価率を抑えても客数が伸びなければ店は繁栄していかない。そこで打ち出したのが「おでん食べ放題」などのメニュー施策だ。思い切った価格設定とアイデアをどう実現していったのか。「PDCA、つまりPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)ですね。おでんは運良く引きがありましたが、その後やった餃子やポテトフライの食べ放題は全然ダメでした」(長谷川氏)。
トライ&エラーを繰り返し、ニーズがあるものだけ残していく、個人店ならではのスピード感。グランドメニューも同様で「お客様の意見を聞いて季節ごとに変えています。会話も参考にしますが”注文しない”という行為も見て、いらないものは省き、新しいものを入れ、よければ残します」と長谷川氏。注文率の高いポテトサラダや出汁巻き卵は、いくらをのせてゴージャスにアレンジ。必要なところでは原価をしっかりかけて、ゲストの喜びを誘う工夫も忘れない。
税込550円飲み放題は「今まで聞いたことのない」ことへの挑戦だった。17時までに入店すればOKなので、ニーズは非常に高い。ただし、300円以上のフードを1人2品注文する設定に。飲み放題でお得感を出しつつ、フード注文率が低い昼飲み時間の利益を生み出す。「互いにうれしさを感じられることが大事」との精神が光る。
社名(ROF)は恩返し(Return of favor)の意で、立ち上げた3人が互いに、また自分たちを信頼してくれたビルのオーナーへの感謝も重ねている。2025年2月には中野に別業態となる原始焼きの店舗を計画しているほか、観光地のホテル業にも事業を拡大していく予定。今後の発展に注目したい。
Googleビジネスプロフィールの運用代行サービスは、ぐるなびで!
ぐるなびによるGoogleビジネスプロフィール(GBP)を活用したMEO対策・クチコミ対応を含む、飲食店に特化した集客支援・運用代行サービスを紹介します。
▼詳細はこちらから
【ぐるなび】飲食店向けGoogleビジネスプロフィール(GBP)集客支援・運用代行サービス