2020/10/29 特集

~2020忘年会を読み解く~ 消費者アンケート&識者インタビュー(2ページ目)

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消費者アンケート②

宴会も新しい様式を重視。今後につながる運営を

 Q8は、忘年会をどんなジャンルの店で開きたいか聞いたデータ。職場とプライベート、共に和風・洋風居酒屋などが上位を占める中、職場の忘年会では「高級和食・割烹」(15.0%)、プライベートでは「焼き鳥」(21.0%)もランクインしたことに注目したい。

 忘年会のコースの内容について聞いたQ9では、職場もプライベートも「その店ならではの味や名物料理」「季節(旬)の食材を使った料理」など、質の高い料理を求める声が多かった。

 加えて、忘年会のコースや飲み放題の提供方法について聞いたのがQ10。コースでは「料理が1人ずつ配膳される」が職場とプライベート、両方で最多の声を集め、このスタイルが宴会の新しいスタンダードになる可能性を示している。また、飲み放題で「ドリンクバー形式」を希望する人が「ボトル、またはピッチャーで提供される」よりわずかだが多いことは興味深い。

 Q11では、忘年会で利用する店に求める衛生対策や、新型コロナ感染症対策について聞いた。店内の消毒の徹底やスタッフのマスク着用など、今や基本的とも言える対策が挙がる中、ここに示した上位5項目の全てが60%を超えていることを、年末に向けて飲食店は改めて肝に銘じたいところだ。

 Q12は、忘年会の二次会に参加するか聞いた結果。プライベートの忘年会では、「参加する」と「開催されれば参加する」を合わせて37.9%。「現時点では全くわからない」(32.7%)も踏まえて考えると、この先の状況次第では、二次会のニーズもあると考えていいのではないだろうか。

 10月1日から始まった飲食店支援策「GoToEatキャンペーン」の利用については、Q13を見ると職場もプライベートも共に「利用したい(幹事に利用してほしい)」人が多いようだ。Q14では、今年を象徴するオンラインや自宅での忘年会について聞いた。プライベートは「開催されれば参加する」も含め、参加意向のある人が30%超。店からの提案・発信で需要を喚起することが重要になる。

 そして、今後の外食について聞いたQ15では、コロナ以前と同程度、または増やしたいという人がほぼ半数という結果に。まずは来店した人の満足度を上げ、来年以降につなげたい。

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