「魅せる&体験型店舗」にリニューアル!
和牛放題の殿堂 秋葉原 肉屋横丁[東京・秋葉原]
商品力の高さを生かして激戦区のニーズをつかむ
東京・秋葉原に2020年11月オープンの「肉屋横丁」。多彩な業態の飲食店を展開する株式会社スパイスワークスがプロデュースし、黒毛和牛を一頭買いで仕入れる焼肉グループ・平城苑が運営する、新感覚の焼肉・しゃぶしゃぶ食べ放題の店だ。
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精肉店やデパ地下のワクワク感を創出。焼肉エリア入り口に位置し、圧倒的なインパクトだ。自分の目で見て選べるのが楽しい -
A5ランクの和牛のほか、ホルモン、ブランド豚「TOKYO X」などが並ぶ
元々この場所には2019年11月、株式会社平城苑が運営する焼肉店「平城苑」としゃぶしゃぶ店「ベジしゃぶ」の2店舗がオープンしたが、昨年春に一時休業。「系列では郊外店から客足が回復しましたが、秋葉原を含む都心の店舗がどう集客するかが課題でした。また、生産者のためにも和牛の仕入れサイクルをストップするわけにはいかず、自社工場の在庫にも苦慮していました。そのため採算度外視で、『平城苑』ならではの和牛の質と圧倒的なコストパフォーマンスを打ち出すべく、店舗のリニューアルを決めました」と、平城苑・商品担当マネージャーの宮田真介氏は振り返る。そして昨年秋、業態の開発・提案に定評のあるスパイスワークスとコラボレーション。食べ放題の人気が高い秋葉原の地域性を生かし、「肉屋横丁」と題して、焼肉エリアとしゃぶしゃぶエリアに分け、各々の食べ放題を楽しめる店舗をオープンした。
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良質の肉を惜しみなく提供し、仕入れのサイクルを回している(中央は厚切り牛タン) -
焼肉一番人気のマンゴーカットカルビは、職人が一つずつ手切りしている
ただ、“普通の食べ放題”では埋もれてしまうため、焼肉エリアではショーケースで肉を選べる「対面販売式」を導入してオリジナリティーを出し、平城苑ならではのA5ランクの肉で「魅せる&体験型」スタイルに。コースは「和牛まみれコース」(5478円~)と「肉まみれコース」(4378円~)の2つを用意している。「ショーケースにはベテランスタッフを配置して焼き方をアドバイスしたり、できたての揚げ物を客席に運び希望者に配るなど、店全体で楽しめる雰囲気づくりにもこだわりました」と宮田氏。これがオープン直後から評判を呼んでSNSで拡散され、一躍予約が取れない人気店となった。
平城苑ならではの一頭買いや自社工場のこだわり、各種部位についてメニュー表で詳細に説明
一方、しゃぶしゃぶエリアはオーダーバイキング制。とんこつベースのだしで食す和牛とブランド豚、シメにはにんにく背脂たっぷりのラーメンという「スタミナ系」を売りにしたところ、こちらも人気に。「肉質やリーズナブルさを売りに、さらにメニューをブラッシュアップしていきます」と宮田氏。今後も攻めの姿勢を続けていく。
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