話題の新業態「è più(エピュウ)」(横浜)が提案する“ジェラート×ナチュラルワイン”という新たなマリアージュ!

横浜駅から徒歩10分の路地に2023年8月にオープンした「è più」。オリジナルのジェラートとナチュラルワインのマリアージュを提案し、幅広い年代を集客。近くにある系列の人気イタリア料理店「goffo」と連携したイベントも好評を得ている。

URLコピー

17種類のジェラートと2,000本のナチュラルワインから、好みの組み合わせを提案!

横浜駅から徒歩10分の路地に2023年8月オープンした「è più(エピュウ)」。17種類のオリジナルのジェラートと、約2,000本のナチュラルワインを主軸とした新感覚のカフェ&アルコール業態で、来店客の好みに合った“ジェラート×ナチュラルワイン”のマリアージュを提案するスタイルが好評。来店客は30~40代が中心だが、10代の学生やシニア層、外国人なども集客している。

フードはジェラートのほかに、近くにある系列の人気イタリア料理店「goffo(ゴッフォ)」の料理をベースにしたメニューも用意しており、「goffo」と連携したイベントも好評を得ている。

è più(エピュウ)
神奈川県横浜市西区浅間町1-4-9 あんずビル 1F
https://www.instagram.com/epiu_yokohama/
横浜駅から徒歩約10分。住宅地へ続く路地の一画に2023年8月オープン。厳選したナチュラルワインとオリジナルジェラートを2本柱とした業態。ワインとジェラートのマリアージュを楽しむ人やジェラート目的のカフェ使いのほか、イタリア料理も提供していることから0次会や二軒目使いで訪れる人も少なくない。店名はイタリア語で「もっと」の意。

目次
カフェ感覚でワインを気軽に楽しんでほしいと考え、ジェラートとともに提案!
【POINT1】色鮮やかなオリジナルのジェラート
【POINT2】ナチュラルワインとのマリアージュを提案
【POINT3】姉妹店「goffo」のイタリア料理を提供するイベントを実施!

▼ぐるなび公式アカウント▼
【LINE】ぐるなび通信デジタル
【X】   ぐるなび - 飲食店様のお役立ち情報

よろしければ、ぜひ友達追加/フォローをお願いします!

カフェ感覚でワインを気軽に楽しんでもらうための新業態

12坪の店内はシンプルだが温かみがあるスタイリッシュな空間。カウンター10席のほか、6~7人が使えるスタンディング専用テーブル(中央)もある

横浜駅西口から徒歩10分のイタリア料理店「goffo」が、2023年8月、すぐ近くに姉妹店として出店したのが「è più」。メインに据えたのはジェラートとナチュラルワインという異色の組み合わせ。多彩なオリジナルジェラートとナチュラルワインをカフェ感覚で楽しめ、両者のマリアージュという新たな出合いを提案して、1年経たずに坪月商25万円を超える人気店に成長した。

カウンター席は、ジェラートとともにドリンクをオーダーする場合のみ利用可能。スタッフが好みを聞いてジェラートとワインとのマリアージュを提案

オープンのきっかけは、「goffo」が予約の取りにくい人気店になったこと。オーナーシェフの高木 祐介 氏は、「満席で予約や入店をお断りせざるを得ないことも増えたので、もっと多くの人に『goffo』の料理を楽しんでもらいたいと考えました」と語る。では、なぜジェラートとの組み合わせだったのか。それは、もっと気軽にカフェ感覚でワインを楽しめる店を作りたいという思いから。老若男女問わず楽しめるジェラートが売りのカフェ業態であれば、「goffo」とは全く異なる層に「goffo」の料理やナチュラルワインのおいしさを知ってもらえると考えた。

加えて、「goffo」のコンセプトである「素材を生かした、体に優しい料理とワイン」を踏襲し、「素材の味を生かしたジェラート×ナチュラルワイン」という新たなマリアージュを提案することにした。

フード・ドリンクメニュー。ドリンクは売りのワインのほかにカクテルやビール、コーヒー、ほうじ茶、煎茶などのソフトドリンクも用意。フードはジェラートのほかに、イタリアンをベースにしたおつまみ、軽食、スイーツなどがあり、いずれも素材を生かした、体に優しい料理が並んでいる

【POINT1】色鮮やかなオリジナルのジェラート

ワインを引き立て、ワインに引き立てられるジェラートを念頭に、素材の味を生かしつつ酸味・甘味・塩味・苦味がほどよく感じられるジェラートを開発

「è più」のジェラートは、他店にはない素材の組み合わせばかりだ。名物の「トマト レモン バジリコ」をはじめ、「宇治抹茶 山椒」「紀州南高梅 ハチミツ アールグレイ」など、ジェラートとしてイメージしにくい素材もある。高木氏は「味覚には甘味・酸味・塩味・苦味などのバランスが重要。「goffo」の料理と同じく、素材を生かしながら大胆に組み合わせ、バランスの良い新しい味を提案したい」と語る。

さらに、ワインと合うジェラートも強く意識。複雑味のあるナチュラルワインを引き立てるため、甘すぎず、重すぎないことも大切にしている。

  • 「トマト レモン バジリコ」(上)と「紀州南高梅 ハチミツ アールグレイ」(800円、単品は各500円)。人気ナンバーワンの「トマト レモン バジリコ」は、ガスパチョを思わせる素材の組み合わせで、予想以上のブレイク。濃厚なトマト感をベースにレモンの酸味とバジルの香りが満足感の高い一品に仕上げている。「紀州南高梅 ハチミツ アールグレイ」は梅の酸味、ハチミツの甘味にアールグレイの華やかさを加味
  • 「アメリカンチェリー サワークリーム サンジョベーゼ」(上)と「宇治抹茶 山椒」(800円、単品は各500円)。色も鮮やかな「アメリカンチェリー サワークリーム サンジョベーゼ」は、チェリーの果実味とサワークリームのさわやかさに、サンジョベーゼがアクセントを付加。「宇治抹茶 山椒」はミルク味を抑えた抹茶本来の濃厚さと、山椒の香りがスッと鼻に抜ける清涼感ある後味が特徴
ジェラートは基本の15種に「TODAY’SPECIAL」2種を加えた17種類がスタンダード。季節の素材の変化や新開発によって月2種ほどが入れ替わる

さらに、ジェラートを入れる器にもこだわりがある。「ジェラートは器によって、印象がガラっと変わる」(スタッフの小林 未彩希 氏)ため、3人の作家から陶器を購入。ワインやジェラートの色合いを含めた全体のバランスを考えてチョイスしている。ジェラートとワインをセットで写真を撮る人も多く、中には「あの器に入れてください」と器をリクエストする人もいるという。

これらのジェラートはテイクアウトでも好評で、売上の約10%をテイクアウトが占めている。

  • 器によって雰囲気が変わるので3人の作家からさまざまな器を仕入れて、見る楽しみと撮る選択肢を増やしている。ジェラートを撮影する際の見栄えを考えて、みずから器を選ぶ客もいるという
  • テイクアウトにも対応し、オリジナルキャラクターが描かれたカップに入れて提供している。写真は「シチリア島のピスタチオ」(単品600円)。甘さ控えめでピスタチオのザクザク感がうれしい一品
ぐるなびからの最新情報を受け取るのはLINEが便利!
配信頻度は、週1~2回ほど。ぐるなび通信の新記事や、旬な情報が通知されて便利です!ぜひご登録ください。
「ぐるなび通信デジタル」
ご登録はこちらから

【POINT2】ナチュラルワインとのマリアージュを提案

2,000点以上のワインを収めたワインセラー。イタリア、フランスをはじめさまざまなエリアからナチュラルワインを取りそろえている

もう一つの売りであるナチュラルワインは、まずその品ぞろえの豊富さに驚かされる。ワインセラーには2,000本以上のナチュラルワインを常備。特にジェラートと組み合わせる上でイチオシなのがロゼのスパークリングだという。「白の泡はややあっさりしすぎているので、ジェラートと合わせるならロゼの泡のほうが合わせやすいので、初めて来店された方にはおすすめしています」と高木氏は言う。

例えば、「パッション・パラダイス」(フランス・ボジョレー)は、ブドウにパッションフルーツのエキスを添加した微発泡のロゼ。合わせるジェラートのイチオシは「パッションフルーツ ヨーグルト ジャスミンティー」だ。同じ素材なのでお互いをじゃませず、ジャスミンの香りが後味を軽やかに演出する。また、「ヒンテルベルグ」(フランス・アルザス)は無農薬にこだわった複数のブドウのブレンド。ナッツや柑橘系など複雑味があり、合わせるジェラートとしては「ゴルゴンゾーラ ヘーゼルナッツプラリネ」がおすすめだという。

左はフランス・アルザスのオレンジワイン「ヒンテルベルグ」(クリスチャン・ビネール/900円)。ピノ・ノワール、ピノ・グリなど複数のブドウ品種をブレンドしたさまざまな味わいが特徴の1つ。右はフランス・ボジョレーのロゼ・ペティヤン「パッション・パラダイス」(デ・グロット/900円)。ガメイの発酵中にパッションフルーツのエキスを添加し、熟したフルーツの果実味とともにほどよいボリューム感と粘性がある

飲みたいワインからジェラートを選ぶ場合もあるが、客が選んだ好みのジェラートに合わせて、スタッフがワインを提案するケースの方が多いという。「どのお客様も1回のご来店で飲まれるワインは、ほぼ1杯なので、飲みごたえも重視してセレクトしています」と高木氏。

ワインの仕入れは随時行っており、インポーターや酒店の情報をSNSなどでフォローするとともに、試飲会で気になるワインを確認。購入する基準は「goffo」の料理や「è più」のジェラートと合うことと、体に染みる優しさのあるナチュラルワインであることで、仕入れルートは20を超えるという。

その他のドリンクも、ジェラートと合わせることを前提にラインナップ。「スパイス檸檬サワー」(1,000円)、「ハンドドリップ珈琲」(900円)、「桜野のほうじ茶」(700円)などがある。いずれも雑味が少なく後味がスッキリするようなドリンクばかりだ。

繁盛店づくりのサポートは「ぐるなび」におまかせください!
▼詳細はこちらから
0円から始める集客アップ。ぐるなび掲載・ネット予約【ぐるなび掲載のご案内】

【POINT3】姉妹店「goffo」のイタリア料理を提供するイベントを実施!

人気のグランドメニューの一つ「ブラータチーズと檸檬ジャムと生ハム」(1,300円)。系列店「goffo」の人気メニューをアレンジした一品。濃厚でとろける食感のフレッシュチーズにレモンジャムの甘味と酸味、生ハムの塩味が絶妙なハーモニーを奏でる逸品

この他、「ブラータチーズと檸檬ジャムと生ハム」(1,300円)など「goffo」の人気料理をベースにしたメニューもラインナップしており、アルコール業態として0次会や二軒目使いなどでのニーズにも応えている。

加えて、「goffo」の定休日である火曜日は、高木祐介シェフが「è più」の厨房に立つ「chef day」を実施。人気イタリア料理店のメニューが楽しめるとあって、このイベント目的で来店する人も多い。

毎週火曜日は「goffo」のオーナーシェフ・高木 祐介 氏が厨房に立つ「chef day」を実施。写真は、ある「chef day」のメニュー表。予約が取りにくい人気店の料理を楽しめると好評だ

そのほか、高級ワインを開けるワイン会を予約制で実施するなど、来店客との距離を縮めてスタッフ自身も楽しむイベントにも取り組んでいる。

こうしたイベントの情報などは主にInstagramで発信しており、現在のフォロワー数は8,000人を超えた。「ジェラート×ワイン」という新しさも話題になり、徐々に認知度も拡大し、売上も坪月商25万円を超えて右肩上がりだ。

今後は「カフェ感覚で、昼間でも気軽にワインを楽しむ文化を広めたい」と高木氏。また、酒販免許を取ってワインの販売にも注力するとともに、ジェラートの委託販売も検討しており、「ジェラート×ナチュラルワイン」という新たな食シーンの浸透を目指していく。

スタッフ 小林 未彩希 氏
調理と製菓の専門学校を卒業後、ケーキ店やカフェを経て、2021年「goffo」に入職。「è più」のオープンからスタッフを務め、ジェラートの開発と制作を担う。

Googleビジネスプロフィールの運用代行サービスは、ぐるなびで!

ぐるなびによるGoogleビジネスプロフィール(GBP)を活用したMEO対策・クチコミ対応を含む、飲食店に特化した集客支援・運用代行サービスを紹介します。


▼詳細はこちらから
【ぐるなび】飲食店向けGoogleビジネスプロフィール(GBP)集客支援・運用代行サービス

飲食店の集客や販促は「ぐるなび」におまかせください!
資料請求・お問い合わせはお気軽にどうぞ

「ぐるなび通信」の記事を読んでいただき、ありがとうございます。
「ぐるなび」の掲載は無料で始められ、飲食店のあらゆる課題解決をサポートしています!