温かい接客と居心地のよさで、9坪・最高月商320万円を達成
「Mi Casita(ミ・カシータ)」はJR浦和駅から徒歩2分、2階建て物件の2階に位置する9坪17席の小さなバル。「お肉とワインがおいしいレストラン」をコンセプトに掲げ、2023年3月のオープン当初は40代以上の女性をターゲットに想定していたが、今では平日のビジネス層や女子会、カップル、週末のファミリーなど、肉料理やワインを楽しみたい幅広い客層に支持されている。
看板メニューは、国産牛イチボのローストビーフと牧草牛サガリのステーキ、ラムのランプステーキを盛り合わせた「3種ミートプレート」(4,880円)。モバイルオーダーを導入する一方で、スタッフによるテーブルタッチを重視し、効率化と温かい接客を両立している。行き届いたサービスが追加注文や再来店につながり、客単価はオープン時から徐々に上がり約6,300円に。坪月商は平均約28万円、最高坪月商35万円超を記録し、2026年5月には前年同月比130%と、スタッフのモチベーションの高さも相まって売上を伸ばしている。
お肉とワインが美味しいお店 Mi Casita
業態:バル・ビストロ
座席:17席(カウンター7席、テーブル10席)
客単価:約6,300円
客層:30代後半〜シニア、女性が約75%。平日はビジネス層や女子会・カップル、週末はファミリー
アクセス:JR浦和駅 東口下車徒歩3分
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:30、ドリンクL.O.22:30)
定休日 :月曜日、年末年始、GWなどの特別な休暇についてはInstagramを参照
https://r.gnavi.co.jp/7f883bh00000/
https://www.instagram.com/micasita_urawa/
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繁盛へと導いた、3つのポイント
【POINT1:コンセプト】目が行き届く距離で“わが家感”を演出
【POINT2:メニュー】肉を主役に据え、接客で客単価アップへ
【POINT3:企業理念】働きやすさと裁量で、店を愛する人材を育てる
【POINT1:コンセプト】目が行き届く距離で“わが家感”を演出
スペイン語で「私の小さな家」を意味する店名の通り、店内は客席とスタッフの距離が近く、一人一人に目が届くサービスを強みにしている。グラスの空き具合や会話の様子、料理の進み具合などにも気づきやすく、必要なタイミングで声をかけられるのが小さな店ならではの利点だ。
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階段下で出迎える「お肉とワインが美味しいお店」の看板。この分かりやすいコンセプトが、幅広い客層を惹きつける一歩目となっている -
月に1回は内容をほぼ一新するという「本日のおすすめ」メニュー。旬の食材を取り入れた限定料理が、常連客を飽きさせない
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お肉とのペアリングを重視して厳選されたおすすめワイン。グラスは1,000円前後の手頃な価格から用意し、気軽に「もう1杯」を楽しめる工夫が光る -
カウンター上にずらりと並ぶボトル。今後はワインだけでなく、ノンアルコール派も2杯、3杯と楽しめる「甘くないモクテル」の充実も目指していくという
「“あったかい店づくり”がテーマ。家族や親戚が来た時に、自信を持って迎えられる店であれ、とスタッフには伝えています」と、株式会社REGO.代表取締役の竹村 和成 氏。一人客からグループまで、行き届いた接客と居心地のよさが再来店につながるフックになっている。
【POINT2:メニュー】肉を主役に据え、接客で客単価アップへ
看板メニューは、国産牛イチボのローストビーフ、牧草牛のサガリステーキ、ラムランプステーキを盛り合わせた2〜3人前の「3種ミートプレート」(4,880円)。分かりやすく「肉料理」を売りにすることで幅広い客層がターゲットになり、1人での食事やカップルでの利用、ファミリー、女子会、ビジネス層、シニアまで多様な来店動機をつくっている。さらに埼玉県産の豚肉や卵、野菜なども取り入れ、メニューに地域性をもたせている。
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「季節野菜のグリル」(1,380円)は、旬の野菜を香ばしく焼き上げ、バルサミコソース、赤ワイン塩、バーニャカウダソースで味の変化を楽しめる一皿 -
刺身用の新鮮なホタテとアボカドを合わせ、隠し味にワサビで風味よく仕上げた「帆立とアボカドのタルタル」(1,080円)。肉料理によく合う一品
2026年6月現在、客単価はオープン当初に想定していた5,000円を大きく上回る約6,300円。「当店では主にABC分析のためにモバイルオーダーを導入していますが、注文を待つだけではなく、適切なタイミングで声をかけるようにしています」と竹村氏。こうした能動的なテーブルタッチが居心地のよさを生み、もう1杯、もう1品という自然な追加注文へとつながっている。
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【POINT3:企業理念】働きやすさと裁量で、店を愛する人材を育てる
「飲食業界の常識を塗り替え、憧れの業界にしたい。そのためにも社員が無理なく働ける環境を整え、人材を育てることが大切だと考えています」と竹村氏。「Mi Casita」では社員が店舗にいる時間を9時間半程度に抑え、月7〜8日の休みを確保。子育て中のスタッフが働きやすいように始業時間を調整するなど、ワークライフバランスにも配慮している。実際に、最近合流した社員の田村 敏樹 氏は、他社の大手企業から高待遇の内定を得ていたにもかかわらず、同社の「子育てとも両立しやすい労働環境」と竹村氏のビジョンに共感して入社を決意したという。
採用で重視するのは、経験やスキル以上に人柄だ。面接では、素直さや誠実な姿勢を見極めるほか、地方から出てきた自立心のある人材にも注目する。入社後は細かく管理するのではなく、現場に裁量を与えて任せるのが基本方針。
また、入社間もないスタッフにも肉の下処理などに挑戦する機会を与え、できたことを評価して成長を促す。「優秀なアルバイトは時給を上げ、ミーティングに参加してもらうなど、店づくりに関わる機会を提供しています」(竹村氏)。竹村氏自身の過去の経験から、「スタッフが自分の店としての愛着を持つことが、温かい接客や常連客との関係づくりにつながる」という。
2026年春には新たに、計屋 考典(はかりや たかのり)氏、田村氏の社員2名を迎え入れた。体制強化を図るなか、4月の売上の前年同月比は125%、5月は130%と好調を維持。人材育成と 働きやすい環境づくりが、コンスタントに売上を支える大きな要因になっている。
「Mi Casita」を含め、バーやレストラン、焼鳥など浦和エリアで計4店舗を経営しており、今後はさらなるドミナント展開を視野に入れる。「物件取得の難しさはありますが、複数の業態を展開することで、既存店で取りこぼしている需要を受け止められます」と竹村氏。優秀な人材が集まり、現場を任せられる店長やスタッフが育ってきた今、新たな活躍の場を用意することが次の目標だ。
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