月商2,000万円を達成!金沢「居酒屋 花組」に学ぶ、地元客と観光客を魅了する繁盛店づくり

金沢の「居酒屋 花組」は、ニーズにあわせた迅速な業態変更と古民家空間、旬の海鮮メニューで地元客と観光客を双方取り込み、月商2,000万円を達成。さらに2025年にはセントラルキッチンを開設し、スタッフの負担軽減と接客クオリティー向上を両立させている。美食の街・金沢で選ばれ続ける空間づくり、メニュー構成、業務効率化の取り組みなど、飲食店が売上を伸ばすための具体的な繁盛ノウハウを紹介する。

URLコピー

地元客・観光客双方を取り込み、月商2,000万円を達成

「居酒屋 花組」。片町から一本路地へ入ったところにある古民家を活かしている

金沢随一の繁華街・片町から一本路地へ入ったところに、飲食店が軒を連ねる木倉町商店街がある。この通りの入り口近くにのれんを掲げる「居酒屋 花組」は、金沢ならではの海鮮料理を求める人で連日にぎわう繁盛店だ。

運営しているのは、片町エリアで3軒の海鮮居酒屋を展開する株式会社花組。「居酒屋 花組」は2014年に炭火焼地鶏専門店「ハナタレ」として開業したが、2017年に海鮮居酒屋に業態変更した。「金沢といえば海鮮料理。お客様から『刺身が食べたい』という声が多く寄せられ、海鮮居酒屋に切り替えました」と代表取締役の花島 元基(もとき)氏は語る。客のニーズを汲み取ったスピーディーな業態変更が、現在の繁盛への分岐点となった。

海鮮居酒屋となってからの客層は、地元客と観光客が半々。50坪の店内に全90席を備え、平均客単価は6,000円、平均月商は2,000万円と絶好調だ。

【店舗Data】 
居酒屋 花組
業態:居酒屋
座席:90席(テーブル、カウンター、掘りごたつ席)
客単価:6,000円
客層:地元客、観光客(外国人含む)、20~50代
住  所:石川県金沢市木倉町1-5
アクセス:JR金沢駅 バス15分
営業時間:17:00~23:30
定休日 :無し(不定休)
https://r.gnavi.co.jp/huub2ud70000/

▼ほかの記事が気になる方はこちら▼
ぐるなび通信トップページ

▼ぐるなび公式アカウント▼
【LINE】ぐるなび通信デジタル

週1~2回新情報をお届け。ぜひ友だち追加をお願いします!

繁盛へと導いた、3つのポイント

目次
【POINT1:空間】古民家を活かした落ち着く空間
【POINT2:メニュー】観光客にも地元客にも刺さるラインナップ
【POINT3:接客】従業員満足を追求して顧客満足向上につなぐ

【POINT1:料理】古民家を活かした落ち着く空間

低い天井や黒光りする建具など、金沢ならではの趣ある古民家を活かした店内にはどこか懐かしい雰囲気が漂う。1階は、炉端焼きの香りが漂い、スタッフが生み出す心地よい活気を感じられるカウンター10席とテーブル20席。2階は掘りごたつ個室で、建具を開放すれば60人までの貸切にも対応できる。各個室を格子戸でゆるやかに仕切り、あえて完全個室にしていない点もポイントだ。「ほどよく人目をさえぎりつつ、居酒屋ならではのにぎわいを楽しめる作りにしています」と花島氏は話す。

  • 1階テーブル席は趣のある和空間。グループでの会食や接待など幅広いシーンに対応している
  • 2階掘りごたつ個室は、廊下側が格子戸になっており、スタッフの目も届きやすい

来店客はビジネス層やカップル、観光客、出張客など多岐にわたる。「さまざまな利用シーンに対応できる、使いやすい居酒屋でありたい」と花島氏が話す通り、居心地の良い古民家空間が訪れた人を懐深く包み込む。同じ空間と時間を共有しながら海鮮料理に舌鼓を打ち、酒を酌み交わす。この一体感こそが「居酒屋花組」の魅力となっている。

ぐるなびからの最新情報を受け取るのはLINEが便利!
配信頻度は、週1~2回ほど。ぐるなび通信の新記事や、旬な情報が通知されて便利です!ぜひご登録ください。
「ぐるなび通信デジタル」
ご登録はこちらから

【POINT2:メニュー】観光客にも地元客にも刺さるラインナップ

新鮮な海の幸をたっぷり味わえる「中桶」。この日は真ダイや水ダコ、カジキマグロの昆布締めなどが並んだ
「のどぐろ一本焼き」(3,388円)。ふっくらと脂がのった「のどぐろ」を目当てに訪れる観光客が多い

もう一つの強みは、金沢の旬を感じられる料理にある。「日本海の魚介や加賀野菜など、豊富な食材に恵まれた金沢には、旬を大切にする食文化が根付いています。夏は能登の岩ガキ、冬は日本海の寒ブリなど、その時期にしか味わえない食材が楽しめます。その期待を裏切らない、期待を超えるおいしさを目指しています」と花島氏。旬を逃さないよう、複数の鮮魚卸と密に連携しながら仕入れを行うなど、食材調達には特に力を入れている。

メニュー数は月替わりの季節料理を含め約90種類。地魚の刺身を盛り合わせた「中桶」(3人前5,973円)や「蟹味噌松前焼き」(1,958円)など、花島氏いわく「奇をてらわない、真っすぐにおいしい料理」ばかりだ。地元客に支持される料理は、金沢らしさを求めてやって来る観光客のニーズともマッチし、双方を呼び込む好循環を生んでいる。

ドリンクは、「店がこだわって変に尖るより、幅広いニーズに応えられるラインナップにすることが大切だと考えています」と花島氏。生ビールからノンアルコールまで幅広くそろえるが、地酒は地元の酒蔵15軒の看板銘柄を厳選している。各蔵の個性を楽しめる趣向は、その土地らしさを求める観光客にも、贔屓(ひいき)の酒蔵がある地元客にも響く。幅広い客層に対応できる料理・ドリンクをそろえつつ、要となるポイントは外さない。その絶妙なさじ加減が、美食の街・金沢で選ばれる理由となっている。

  • 「白海老サクサク天ぷら」(1,298円)。「富山湾の宝石」といわれる白エビは、上品な甘みが特徴だ
  • 自家製蟹味噌を昆布に乗せて焼く「蟹味噌松前焼き」。地酒とともに味わいたい一品だ
  • 「金沢治部煮」(1,738円)。治部煮とは、鴨や野菜、麩を甘辛く煮た金沢の郷土料理。口の中にじんわりと広がるうま味がたまらない
  • 「のどぐろ土鍋ご飯」(5,258円)は食事のシメの定番。炊き上がるまで30分ほどかかる
「農口尚彦研究所 純米無濾過生原酒」など特別な銘柄をセレクトした「飲み比べセット プレミアム」(1,848円)
清らかな水に恵まれ、米の産地でもある石川県は美酒の宝庫。純米酒を中心にそろえる

繁盛店づくりのサポートは「ぐるなび」におまかせください!
▼詳細はこちらから
0円から始める集客アップ。ぐるなび掲載・ネット予約【ぐるなび掲載のご案内】

【POINT3:接客】従業員満足を追求して顧客満足向上につなぐ

厨房の活気を感じられ、スタッフとの会話も楽しめる1階カウンター席。炉端焼きの香りにつられ、酒がすすむ

「花組」には、全スタッフが徹底しているサービスがある。それは、初めて来店されたお客様に「もう一度来たい」と思ってもらえる料理と接客だ。「常連のお客様と新規のお客様を区別するのではありません。すべてのお客様に満足していただくことで、リピーターを増やしたいと考えています」と花島氏は語る。

そうしたサービスを実現するために、2025年にセントラルキッチンを開設した。姉妹店「旬魚季菜 とと桜」「大衆割烹 魚吟」を含め3店舗分の食材の仕入れや下準備業務を集約。背景には居酒屋特有の労働環境があった。「早朝仕入れに出かけ、日中は仕込みに時間を費やし、夜の帰宅も遅くなりがちでした。顧客満足を追求するのに比例して、スタッフの負荷は大きくなってしまっていました。セントラルキッチンの導入でスタッフの負担を軽減し、リソースに余裕が生まれた分をサービスに向けられるようになりました」と花島氏は笑顔を見せる。

商品開発、仕入れ、食材の下処理などの工程を一括で担うセントラルキッチン。各店舗の負担が軽減され、スタッフは顧客満足に集中できるようになった

金沢の繁華街・片町エリアでドミナント戦略を続ける花島氏の目標は「売上15億円」。海鮮居酒屋を軸に、状況に応じて業態やエリアを柔軟に変えながら店舗を増やす計画だ。「金沢といえば海鮮。一年中おいしいものがあるので、季節ごとにブラッシュアップする楽しみもあります。店舗数を拡大しても、使いやすい居酒屋というスタイルは維持していきたいですね」(花島氏)。金沢のとびきりの旬を届ける挑戦は続く。

株式会社花組 代表取締役 花島 元基 氏
実家のビアレストランの手伝いをきっかけに飲食業界へ。21歳でカフェダイニングを創業し、「居酒屋 花組」「旬魚季菜 とと桜」「大衆割烹 魚吟」の3店舗を展開。2026年末に新店舗の出店を予定している。

Googleビジネスプロフィールの運用代行サービスは、ぐるなびで!

ぐるなびによるGoogleビジネスプロフィール(GBP)を活用したMEO対策・クチコミ対応を含む、飲食店に特化した集客支援・運用代行サービスを紹介します。

▼詳細はこちらから
【ぐるなび】飲食店向けGoogleビジネスプロフィール(GBP)集客支援・運用代行サービス

飲食店の集客や販促は「ぐるなび」におまかせください!
資料請求・お問い合わせはお気軽にどうぞ

「ぐるなび通信」の記事を読んでいただき、ありがとうございます。
「ぐるなび」の掲載は無料で始められ、飲食店のあらゆる課題解決をサポートしています!

▼ほかの記事が気になる方はこちら▼
ぐるなび通信トップページ